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FT8時代における、たったの3万円で作る、8バンド同時受信FT8 SDRトランシーバの作り方レシピ
ちょうどARRLからのアナウンス、
FT8 to be Permitted in 2019 ARRL RTTY Roundup・・・ARRL
いよいよ年末に向けて大詰めな、WSJT-Xのver.2で占う年初のARRL RUにむけて大急ぎで動いているようです。
予想通り、帯域が足らないんで、
If the subband starting at 7.078 becomes overcrowded, move to a higher dial frequency in 2 kHz increments — 7.080, 7.082, etc.
との由にて。
で、過去の記事で書きましたが、古代から伝来の3kHz帯域SSBトランシーバをFT8で使ってるようじゃ覚束ないわけです。 078~088kHzまで使うとすれば、10kHz帯域を同時に見られないとですね。
高い値段でSDR買ってファームアップをひたすら待つといふ考えもありますが、ここはひとつ、年初のARRL ラウンドアップで実験のため、既存の設備に加えて、手早く3万円で作ってやろうということです。
作り方レシピ
(1)本体
RedPitaya FPGA評価ボード。
こんなよなの↓
スロベニア本部の直販で買うのが安心ですが、アメリカのRS Componentsが安いという話も。
ADCが10ビットの廉価版と高値の14ビット、2種類ありますが、ADCのビット数程度を気にしてるようじゃシロウトさんなんで、安価な10ビット版で充分でしょう。これが約3万円。
(2)ソフトウエア
RedPitayaを、8バンド同時受信できるSDRに仕立てる工夫が必要になってきます。このあたりは、オランダ(?)のPavel Deminが精力的にお絵かきしているので、
Multiband WSPR transceiver・・・ Red Pitaya Notes
この記述はWSPRですけど、FT8でも8バンド同時にできるに決まってるでしょうが。 宇宙語で書いてあるのでわたくしには理解できませんが、各自工夫してWSJT-XスタンドアロンなSDRを構築してください。
(3)送信機
すでにお手持ちの、IC-7300でもFT-450でも、リグコンができるモノなら何でも結構。
(4)アンテナ
8バンド同時運用するのですから8バンドアンテナ、たとえばクッシュクラフトのR8とか、ウインドムアンテナとか。 アンテナゲインのあるログペリなんていうのがあると良いでしょうなあ。
(5)運用方法
この図↓はIC-7610でのWSJT-Xを2インスタンス例ですが、
RedPitayaで8インスタンス出現させてやれば良いだけです。
送信は原則1系統しかできないのですけれど、8バンド見てて、どこかのバンドでニューカントリーが出たりしたらそこに飛んで襲いかかるだけです。 あっち向いてホイ状態、バンドをホップしまくり自由自在です。
・・・以上、たったの3万円で格安にできあがるFT8トランシーバの作り方レシピでした。
同日追記:
当たり前ですがFT8の8バンドトランシーバも書いてありました。
http://pavel-demin.github.io/red-pitaya-notes/sdr-transceiver-ft8/
RedPitaya自体で、送信もできるトランシーバなのですから、あとはリニアアンプさえあればFT8トランシーバのいっちょう上がりです。
今どき何十万もするSSBトランシーバなんか買う必要無い。
さらに追記:
ひさびさにRedPitayaのページ見たら、
SDR transceiver kit basic 669,00€
すでにこんなもんが。
ダラクタみたいだけどこれ欲しい。

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